人を知る 制御設計 T.Oさん

人を知る 制御設計 T.Oさん

NITTOKU PEOPLE File05

制御設計

T.Oさん 入社6年目

知る

NITTOKU PEOPLE

NITTOKUへ入社を決めた理由は?

大学で制御理論を研究していた頃、「この知識をいつか社会に生かしていきたい」と漠然とした思いを抱いていました。そんな私が、学内で開催された当社の会社説明会に参加したことで、「大学の研究を生かせる道」を見出しました。当社の主力製品であるコイルを製造する自動巻線機はニッチな分野で、機械の存在自体を知らない方もいらっしゃるかもしれません。しかしコイルは、家電や通信機器、精密機器などに用いられており、電動化がますます進んでいます。就職先を決めるにあたって、企業の将来性と安定性を重視していた私にとって、NITTOKUはまさに理想の企業でした。また、私は山形の出身で、地元に近い場所で働きたいという希望もあり、当社を志望するようになりました。

現在の仕事内容を教えてください

自社製品の制御設計担当として、機械の動きや機能を司る制御設計を中心に、電気回路の設計も行っています。当社は巻線やモーターの生産設備はもちろん、生産システムの開発・製造を担うこともあり、前後工程も含めて生産システム全体の制御を検討することも珍しくありません。たとえば冷蔵庫用ファンモーターの生産設備を開発した際には、コイルの抵抗値や電気容量が基準を満たしているかを検査する装置の制御設計を担当しました。私たち制御設計担当の技術者は、モーション言語を使って巻線機に組み込むソフトを設計することもあれば、巻き線機を操作するパネルの設計をすることもあります。さらに、生産システムの場合、スムーズに次の工程に流れるよう、各工程のスピードを制御面で調整することも大切です。仕事の範囲は非常に広く、日々の仕事を通じて常に新たな学びと発見を得ています。

どんなときにやりがいを感じますか?

たとえばスマートフォンに搭載されているバイブレーター用モーターは非常に小さく、通信機器や精密機器においてはより小さなモーターを求められる傾向があります。逆に自動車やエレベーター用のモーターは大きなモーターを使うため、「モーターを流れる電気が大きい」という特徴があります。コイル自体も太く堅いため、制御面でも苦労することが多いですね。お客様から難しい要求をいただくこともありますが、NITTOKUの技術者たちは、“エンジニア魂”を発揮して課題を解決していきます。私のやりがいは、まさのこの点にあります。お客様の要求を満たした生産設備を提供できることがエンジニアとして何よりも嬉しいですし、そのための努力を惜しむつもりは一切ありません。

今後の目標を教えてください

入社3年目の頃、大規模プロジェクトに参加したことがあるのですが、貴重な経験を数多くさせていただきました。納品台数が多かったため、ある機械でプログラムのバグか見つかったら、ほかの機械にも展開して修正していかなければなりません。この時は、「出荷予定日まであとわずか」という段階で修正に対応するなど、まさに時間との闘いでした。新しいプロジェクトに参加するたびにエンジニアとしてスキルが高まるのを実感できますし、制御設計のだいご味を得ています。これからも一つひとつの案件に全力で臨み、「制御設計のプロフェッショナル」と呼ぶにふさわしいスキルを身につけていきたいですね。

最後にメッセージをお願いします

私は学生時代に制御理論を学んだものの、電気系の知識はほとんどありませんでした。それでも、良き先輩・良き上司に恵まれたおかげで、制御設計に必要十分な技術を入社後に習得できたと思います。経験豊富で面倒見の良い先輩や上司が揃っているのは、NITTOKUの大きな強み。この環境があるからこそ、他分野を専攻していた社員でも制御設計担当として活躍することができます。また、当社は海外との取引も多く、制御設計担当の社員が海外に出張する機会もよくあります。国内外のさまざまなお客様と関われるので、人とのコミュニケーションが好きな方にも向いた仕事だと思いますよ。